AFTERNOON TEA WITH THE KINKS FIELD DAY THE ESSENTIAL RADIO BIRDMAN[1974-1978] VOLUME 1 VOLUME 3
キンキーマニア、コレクターズの加藤ひさしと小松崎健郎がパイ時代のキンクスのアルバムから選曲した日本企画盤。テーマは「アフタヌーン・ティーな一時」だけあって所謂キンキーサウンドはなし。ノスタルジックで牧歌的でそして英国的なサウンドが満載。一般的な代表曲は皆無でコアなキンクスファンの心をくすぐる選曲となっています。まさに裏ベストか。個人的にもそれほど注目されていない曲(Kinksページ参照)でもこの曲順と時折流れるマイ・フェイヴァリット#が絡まるとこれほど沁みるのかと唸る。特に『FACE TO FACE』からのチョイスが肝ですね。全26曲。ベスト盤を買ったばかりのこれからのファンの方はもちろんですが、アルバム全部持っているキンキーマニアの方もこの曲順で1枚作って流してみるのも良いと思います。アルバムの縛りが違いますが僕が以前作ったマイテープとは7曲かぶりでした。 以前1stを紹介したマーシャル・クレンショウ。今回も1983年作の2ndを。僕が初めて買ったマーシャル・クレンショウのアルバム。ジャケ見て買うのを戸惑いましたが(笑)買ってよかった。それにしてもヒドいジャケットですね。。#1「whenever your're on my mind」のイントロ出しのギター音、とろけるようなメロディを聴いたら誰もが夢見心地。名曲です。#2「our town」も文句無く名曲!声もとてもカッコイイと思う。適度にリズムを乗せた#3「one more reason」も極上メロディ。力任せのポップバンドはマジで彼をお手本にして欲しいです。中盤、#4「try」、#5「one day with you」と安定感のあるポップ#をそして#6「for her love」は個人的にじわじわと好きになった#でシンプルだけどちょっとコステロも感じるメロディ進行がイイ。後半はまた良曲が続く。#7「monday morning rock」は彼の声と演奏のチープさで気がつかないけど実はパワーポップマナーにそった#。パワフルにカバーしたら意外にヒットすると思われます。ピュア・ポップ#8「all i know right now」は冒頭2曲に及ばないまでも素晴らしい出来。R.E.M.を思わせる#9「what time is it」はバックコーラスが印象的ですがカバー曲みたいです(原曲未聴)。ラスト#10「hold it」もどこかで聴いたよなメロディですがホンわかとした#でジャケの写真そのものと言える。パワーを求めて手に取ると微妙ですが極上メロを堪能したいのであれば1stと合わせてどうぞ。 オーストラリアのパンク・ポップバンド、レディオ・バードマンのベスト盤。パワーポップと紹介したいところですが、やっぱりエッジが効き過ぎかと思いパンク・ポップなんて、、ロックでもイイとかまあこの際置いといて、ポップ好きにも十分にオススメできるパンクバンド。6人編成の中にはなんとオルガン担当まで!バンド名はストゥージズかららしいけど影響はMC5やラモーンズ、同郷のセインズからも感じられます。#1「aloha steve & danno」のロック#で吹っ飛ぶ。メロディは完全なサーフロックなのがミソ。#2「murder city nights」は一歩間違えばキッスになりかねない親しみやすい#。パンク#3「new race」を挟み#4「love kills」ではミドルテンポで聞かせにかかってます。ドラミングが肝の#5「descent into the maelstrom」。メロディアスな#6「burn my eye '78」もカッコイー。フィンカーズがカバーした#7「i-94」はサビが哀愁感ありこれも根本にサーフロック。#9「hand of law」はプレジデンツUSAのような#で途中ベンチャーズ宜しくデンデケデン。パワポ・ファンにはちょうど良い#10「shake」はポップ度高くて○。#11「do the pop」,#12「non-stop girls」の8ビートはやっぱりノレル。Aメロはイマイチだけどサビはキャッチーな#13「what gives?」。元祖エレキ・ギター#のカバーのような趣#14「man with golden helmet」。#15「hanging on」,#17「smith & wesson blues」はvo.は酔いどれだけど正統派ロック#、でも#16,18含めパワー不足は否めないな。#19「alone in the endzone」はキーボードがかなり活躍#でなかなかイイです。#20〜22はライブでさすがの出来です。 1988年、最強の覆面バンドとして登場したトラヴェリング・ウィルベリーズの1st。ロイ・オービソン、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、トム・ペティの5人が結集。スーパーバンドだな〜。この度発売された3枚組の『The Traveling Wilburys Collection』で僕は初めて音を聴きました。1度に紹介は勿体無いのでまずは1stを取り上げます。#1「Handle With Care」を試聴、ジョージの声が聞こえてきてゾワっとしてしまった!特有の流れるようなメロディ・ライン、そしてロイ→仲間達のポップな中間部もイイ!。名曲です。カントリーロック#2「Drity World」はそのまんまボブ・ディランの#だ。最後の方はメンバーがvo.を取り合う。#3「Rattled」は50s調のロカベリー#。所々にオマージュ的要素も含めれているのが○。#4「Last Night」はとてもポップな#でホーン・セッションも聞こえてくる。#5「Not Alone Any More」はジェフですね。ELOなアレンジが心地よいです。アコースティックなアルバムの中でのエッセンス。vo.のロイ・オービソンが素晴らしく曲の価値をさらに高めてます。#6「Congratulation」もきっとジェフに違いない。ドラマティックなバラード#で注目すべきはボブ・ディランのvo.!ELOの曲をデュランがカバーしたと想像すると興奮も倍増です。#7「Heading For The Light」は『Cloud Nine』期のジョージの#のよう。ってことでジェフ・リンの要素も。#8「Margarita」。長尺のイントロはシンセの音、ジョージのギターも聞こえてきてノリの良いポップな気配漂う(実際ポップ)。曲調も3段階で変化して楽しめます。#9「Tweeter And The Monkey Man」は最初ジョージの曲だなと思ったんだけど、説得力のあるvo.をとるデュランの#かな。共作かもね。哀愁のロック#。本編ラスト#10「End Of The Line」もジョージ作品を思わせるポップ・ロック#。5人の声が次から次へと・・イイ曲だ。ボートラの#11「Maxlin」と#12「Like A Ship」(大好き)もイイ出来です! 1990年、最強の覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズの2nd。2ndだけどvol.3。ロイ・オービソンが亡くなってしまったので4人編成に。1stよりもロックンロール作品として統一感があってこれまた駄曲なし。名盤はと聞かれれば1stと答えますが、愛聴盤となれば2ndと言ったところでしょうか。#1「She's My Baby」は直球ロックンロール。ビートルズを感じるところもあり。ゲイリー・ムーアがギターで参加。#2「Inside Out」はボブ・ディランがvo.をとったロック#でジョージのスライド・ギター。コーラス部とかジョージぽいな。フックを効かせた中間部のメロディは最高だ!#3「If You Belonged To Me」は完全なるボブ・デュラン作品。ハーモニカも聞こえるフォーク・ロック。#4「The Devil's Been Busy」は#1の弟分的作品でガレージロックな「She's My Baby」をポップよりに作り直した感じ。憂いある声も◎。#5「7 Deadly Sins」はディランの歌うオールデイズなミドル#。メロディ・ラインがスモーキー・ロビンソンみたい。#6「Poor House」はジョージのスライドギターが耳に残るテンポの良いC/W風#。ザ・バンドのような雰囲気もあって◎。カントリーロックのお手本のような#7「Where Were You Last Night?」はここで聴けるジョージの声が1番艶やかだ。間奏もイイ。#8「Cool Dry Place」はホワイトアルバムに入っているジョンレノン作品のようなブルース調の#。歌うのはトム・ペティ!#9「New Blue Moon」は多重コーラスで構成された楽しくも渋い#。#10「You Took My Breath Away」はジェフの作品だと思うけどアレンジもELO的な重厚感あって感動する。#11「Wilbury Twist」はそのまんまツイスト#でリトル・リチャードを思わせる50sロカベリー。ノレル!ボートラ#12「Nobody's Child」はvo.を分け合うスタンダードなカントリー#。#13「Runaway」はゾンビーズぽい(アニマルズぽくもある)ジャズ風マージービート#で好き。ロイの声が無くなりジョージの声が少なくなったのが残念ですが必聴盤です。